冬の朝になると、息がしづらく感じます。原因はなんでしょうか?(寒い朝、息が苦しい…冬に増える呼吸器疾患に注意)
A. 寒冷刺激や気道の収縮が原因で、呼吸器症状が悪化しやすくなります。
冬の朝、「息苦しい」「のどが詰まるような感覚がある」という声をよく耳にします。これは、急激な冷え込みによって気道が刺激され、呼吸が浅くなるためです。
特に、咳喘息、気管支喘息、慢性気管支炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺気腫といった慢性の呼吸器疾患をお持ちの方では、寒さや乾燥が引き金となって、呼吸苦・咳・痰などの症状が悪化する傾向があります。
朝は体温が低く、全身の血流も弱まっているため、呼吸筋の働きが落ち、酸素の取り込みが効率的に行えないことも一因です。また、気温差によって自律神経のバランスが崩れ、「なんとなく苦しい」「胸が重い」と感じることもあります。
こうした症状を放置していると、咳が慢性化し、日常生活や睡眠の質が下がってしまうこともあります。「年々冬の朝がつらくなっている」「少しの階段でも息切れが気になる」という方は、単なる体力低下と決めつけず、一度呼吸器のチェックを受けておくと安心です。
当院では、冬に悪化しやすい咳や息切れに対して、原因を調べる検査や、お一人おひとりに合わせた治療・生活指導を行っています。 冬の朝の息苦しさや咳が気になる方は、お早めにご相談ください。



