家の中で咳が出るのは、カビやダニのせいですか?(布団のカビやダニが原因かも?家の中のアレルゲン対策)
A. 室内のアレルゲンが原因で咳が悪化することがあります。
梅雨の時期になると、家の中の湿度が上がり、カビやダニ、ハウスダストが増えやすくなります。こうしたアレルゲンは空気中に舞いやすく、知らず知らずのうちに吸い込むことで、気道の炎症や咳の原因になります。
特に、寝具やカーペット、クッションなどの布製品は、湿気がこもりやすく、カビやダニの温床になりやすい場所です。夜間から朝方にかけて咳が出やすい方や、横になると咳き込む方は、寝具まわりの環境を見直すことが大切です。
また、アレルギー体質の方や咳喘息を持つ方では、これらの刺激によって数週間も咳が続いてしまうことがあり、「長引く咳」の原因として見落とされがちです。場合によっては、睡眠中のアレルゲン暴露が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の悪化にもつながることがあります。
エアコンのフィルターが汚れていたり、室内に湿気がこもっていたりすると、咳や鼻炎の症状が慢性化することも。環境改善として、布団や枕の定期的な天日干し、防ダニカバーの使用、空気清浄機や除湿機の活用が有効です。
それでも咳が続く場合や、「夏なのに風邪が治らない」と感じる場合には、アレルギーや睡眠の質の問題を含めて、専門的な診断が必要です。
当院では、長引く咳の原因を明確にし、必要に応じてアレルギー検査やSASの評価も行っています。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。