朝起きると、のどがイガイガして咳が出ます。空気の乾燥が原因でしょうか?(そろそろ注意!乾燥で始まる“のど・気道トラブル”)
A. 秋の乾燥が、のどや気道の粘膜に負担をかけ、咳の原因になることがあります。
10月に入ると、空気の湿度が一気に下がり、朝晩の冷え込みも感じられるようになります。これにより、「のどが乾燥して痛い」「声がかすれる」「朝方に咳き込む」といった症状を訴える方が増えてきます。
これは、秋特有の乾燥によって、のどや気道の粘膜が刺激を受けやすくなっているためです。
とくに寝ている間は、水分補給もできず、部屋の空気が乾燥していると、**朝方に“のどのイガイガ”や“空咳”が出やすくなります。**また、のどが乾くとウイルスや細菌も付着しやすくなるため、風邪や気道炎のリスクも高まります。
また、こうした咳が数週間続くと、「いつもの季節性の咳だろう」と見過ごしがちですが、咳喘息や気管支炎、あるいは睡眠中の乾燥によるSAS(睡眠時無呼吸症候群)の悪化が関係しているケースも見られます。とくに「夜から朝にかけて咳が強くなる」「のどがひりついて眠れない」といった方は注意が必要です。
加湿器の使用や、寝室の空気管理、こまめな水分補給などで予防することも大切ですが、長引く咳やイガイガ感が改善しない場合は、医療機関での診察をおすすめします。
当院では、**秋から増える乾燥による咳やのどの不調に対して、必要な検査や治療をご案内しています。**気になる症状があれば、ぜひ早めにご相談ください。