雨の日になると、咳や息苦しさを感じるのはなぜですか?(低気圧が体調に影響する?気象病と呼吸器の意外な関係)
A. 低気圧や気象の変化が、呼吸器に影響を与えることがあります。
雨の日や梅雨の時期に、「息がしづらい」「喘息のような症状が出る」と感じる方は少なくありません。これは、気圧や気温の変化によって体調が左右される「気象病」が関係している可能性があります。
低気圧が近づくと、空気中の酸素分圧がわずかに低下し、それに反応して交感神経が刺激されやすくなります。この影響で、気道が敏感になったり、気管支が収縮しやすくなったりすることがあり、結果として咳や呼吸のしづらさを感じることがあります。
喘息や咳喘息、慢性気管支炎などの基礎疾患がある方は、こうした気圧の変化によって症状が悪化しやすい傾向があります。
「季節の変わり目に咳が長引く」という方も多く、気象病と「長引く咳」は密接な関係があります。また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方では、睡眠の質が低下し、息苦しさや咳が日中にも持ち越されることがあります。
「雨の日になると体調が悪い」「気圧の変化に敏感でつらい」と感じる方は、呼吸器に関する疾患が背景にあるかもしれません。
当クリニックでは、天候によって変化する呼吸器症状や長引く咳の評価、睡眠の質のチェックも対応しています。気になる方はお気軽にご相談ください。